G20会合、追加刺激策見送りか

4月2日に開催される主要20カ国・地域（G20）金融サミット（首脳会合）で、米国が求めていた数値目標を伴う追加の景気刺激策が声明に盛り込まれない可能性が強まっている。議長国のダーリング英財務相が29日、BBC放送の番組で慎重姿勢を示したほか、英メディアが報じた声明案にも数値目標への言及はなかった。

英紙フィナンシャル・タイムズ（電子版）が同日報じた声明案は、各国が表明した景気対策の効果で、世界経済の成長率が2％以上押し上げられ、2000万人以上の雇用が創出されると指摘。ただ、今後の対策に関しては「成長回復に必要な持続的な取り組みに全力を傾ける」としただけで、具体的な数値などは明記されていない。