category: ガン治療
DATE : 2008/12/31 (Wed)
DATE : 2008/12/31 (Wed)
肺組織は酸素と炭酸ガスを交換する実質と、実質の支持組織である間質に分かれる。間質に肺炎があるか否かは、正確には組織をとって顕微鏡で調べなければわからないので、急性肺障害と診断しておくこともある。間質性肺炎は死亡率が高く、永続する呼吸困難を残すことも多い。漢方をはじめ種々の薬物で生じるが、抗ガン剤ではブレオマイシンによるものが有名である。近時、非小細胞肺ガンに対する分子標的薬のイレッサ(ゲフィチニブ)で急性肺障害、間質性肺炎が多数発症し、死亡した患者も多く、社会問題化した。イレッサが標的とする分子は、ガン組織のみならず、肺の正常組織にも存在しているからである。肺ガン患者は喫煙していることが多く、正常肺組織が脆弱になっていたことも被害を広げた。
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