category: ガン治療
DATE : 2008/12/31 (Wed)
DATE : 2008/12/31 (Wed)
抗体とは、外敵成分である「抗原」に結合し、無力化するタンパクで、リンパ球で作られる。人体に数十万種あるといわれるタンパクは、抗原になりうるが、実際にはこれらに対する抗体は存在しない。自己タンパクに対する抗体を産生しないよう、リンパ球が人体発生途上で教育されるからである。しかし、ガン細胞に発現しているタンパクに結合する抗体があれば、副作用が少ないガン治療の方法が成立するのではないか。そこで遺伝子工学の手法を用いて、特定の自己タンパクに結合できる抗体を人工的に作成したのが、モノクローナル抗体(モノクローナルとは単一種とでもいう意味)である。現在、悪性リンパ腫や乳ガンに対するモノクローナル抗体が実用化されている。
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