category: 長崎
DATE : 2009/03/01 (Sun)
DATE : 2009/03/01 (Sun)
近世以降貿易の窓口となり、多様な文化が混在する長崎県。中でも西彼杵(そのぎ)半島は、その道程で生まれた「光」と「影」が点在し、ひときわ異彩を放つ。
半島の西岸、五島灘を臨む旧外海(そとめ)町(05年に長崎市と合併)。江戸時代に迫害を逃れたキリシタンが潜み、信仰を守り続けた。遠藤周作の小説「沈黙」の舞台になった町だ。
急しゅんな地形で耕作地に恵まれず、貧しさゆえ子供は2人目からは海に捨てたと伝えられ、現在も「子捨」という地名が残る。
彼らを救ったのがフランス人宣教師マルコ・マリ・ド・ロ(1840~1914年)。経営学や医学、建築学の知識を生かして教会や救助院を建設。住民に製めん、土木工事などを指導した。今もなお住民から「ド・ロさま」と慕われる。
ド・ロ神父を描いた初の伝記漫画「愛のひと」(長崎文献社)を今年出版した長崎大講師、西岡由香さん(43)は「神父がはぐくんだ隣人愛の精神は、今も外海の人たちの心の支えになっています」と語る。
神父と信徒の苦心の足跡は今、出津(しつ)、黒崎といった美しい教会群として残り世界文化遺産の候補として注目を集めている
半島の西岸、五島灘を臨む旧外海(そとめ)町(05年に長崎市と合併)。江戸時代に迫害を逃れたキリシタンが潜み、信仰を守り続けた。遠藤周作の小説「沈黙」の舞台になった町だ。
急しゅんな地形で耕作地に恵まれず、貧しさゆえ子供は2人目からは海に捨てたと伝えられ、現在も「子捨」という地名が残る。
彼らを救ったのがフランス人宣教師マルコ・マリ・ド・ロ(1840~1914年)。経営学や医学、建築学の知識を生かして教会や救助院を建設。住民に製めん、土木工事などを指導した。今もなお住民から「ド・ロさま」と慕われる。
ド・ロ神父を描いた初の伝記漫画「愛のひと」(長崎文献社)を今年出版した長崎大講師、西岡由香さん(43)は「神父がはぐくんだ隣人愛の精神は、今も外海の人たちの心の支えになっています」と語る。
神父と信徒の苦心の足跡は今、出津(しつ)、黒崎といった美しい教会群として残り世界文化遺産の候補として注目を集めている
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