category: 医学
DATE : 2008/12/30 (Tue)
DATE : 2008/12/30 (Tue)
グラム陽性の桿箘で、生体に感染すると血液や臓器に現れ、一旦酸素に接すると、きわめて耐久性のある芽胞を形成、これが長期にわたって感染源となる。ゴムで密栓したフラスコ内の土壌中で、60年以上も生存することが確かめられている。そうした性質のため、以前から生物兵器の材料として用いられてきた。皮膚を介して感染する皮膚炭疽病、空気感染による肺炭疽病、食べ物を通じて感染する胃腸炭疽病などがあるが、いずれも重篤な症状を呈し、死亡するケースも少なくない。2001年9月ニューヨークでの飛行機自爆テロの後、この箘の胞子を粉末上にしたものを郵便物で送り付ける事件が多発、死亡者も出て全米がパニックに陥ったのは記憶に新しい。生物兵器として、現在なお現役であることを示したわけだ。
PR
忍者ブログ [PR]