category: wakayama
DATE : 2009/02/21 (Sat)
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和歌山県文化財センターは19日、紀の川市貴志川町北山の北山廃寺、北山三嶋遺跡で鎌倉~室町時代の瓦窯跡を発見したと発表した。瓦窯に加え、瓦作りに必要な粘土採掘穴と工房の「3点セット」確認は県内で初めて。同センターは「中世の瓦生産の状況を知る貴重な史料。古代の瓦の失敗作も出土しており、長く生産地であった可能性もある」と話している。
北山廃寺は奈良時代(約1300年前)の古代寺院、北山三嶋遺跡は弥生時代(約2000年前)から中世(約600年前)の遺跡で、双方の範囲は重なっている。調査は2年で、本年度は昨年10月から約7450平方メートルで行った。
発見した瓦窯は2基でともに土作り。東側の窯は幅1メートル、奥行き1・3メートル、深さ50センチほど。焼成部を確認した。西側の窯は大半が調査区外で詳細は不明。東側の窯から出土した瓦片の「均整唐草文」などから、生産時期は14世紀と推定している。
瓦窯跡の南西側には直径1~3メートルの穴が100個以上あり、瓦の材料となる粘土を採掘した跡と考えられている。窯の東側では2棟の掘立柱建物跡があり、位置関係からも瓦の製作工房である可能性が高いという。
周辺からは焼き損じた奈良時代の瓦が多数出土していて、調査区の北側に当時の瓦窯跡があるとみている。瓦窯が面している谷は地元で「カワラダニ」と呼ばれており、同センターは今回の発見で、瓦を生産していたという伝承が裏付けられたとしている。
北山廃寺は奈良時代(約1300年前)の古代寺院、北山三嶋遺跡は弥生時代(約2000年前)から中世(約600年前)の遺跡で、双方の範囲は重なっている。調査は2年で、本年度は昨年10月から約7450平方メートルで行った。
発見した瓦窯は2基でともに土作り。東側の窯は幅1メートル、奥行き1・3メートル、深さ50センチほど。焼成部を確認した。西側の窯は大半が調査区外で詳細は不明。東側の窯から出土した瓦片の「均整唐草文」などから、生産時期は14世紀と推定している。
瓦窯跡の南西側には直径1~3メートルの穴が100個以上あり、瓦の材料となる粘土を採掘した跡と考えられている。窯の東側では2棟の掘立柱建物跡があり、位置関係からも瓦の製作工房である可能性が高いという。
周辺からは焼き損じた奈良時代の瓦が多数出土していて、調査区の北側に当時の瓦窯跡があるとみている。瓦窯が面している谷は地元で「カワラダニ」と呼ばれており、同センターは今回の発見で、瓦を生産していたという伝承が裏付けられたとしている。
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