category: saitama
DATE : 2009/02/21 (Sat)
DATE : 2009/02/21 (Sat)
◇「江戸の伝統技法見て」
草加市神明1の人形師、野崎芳寿さん(60)が新築した自宅にギャラリー「創心」を設け、22日からオープン展を開く。野崎さんは江戸中期に生まれた「三つ折れ人形」の伝統技法を引き継ぐ作家。温かみのある作風で人気が高い。野崎さんは「江戸から現代に至る人形の歴史に触れ、来場者に日本の伝統文化を再認識してもらえれば」と話している。
野崎さんが人形の世界へ入ったのは15歳。父親の芳四郎さん(故人)は人形の土台を作る生地師だった。「家業を引き継ぐのが当然」と1年間修業。その後、見識を広げるため東京都内の有名な人形師に弟子入りした。そこで人形作りに魅了され、「作家として個性を身に着けるには、独学で感性を磨くしかない」と人間国宝の作品を見て回ったり、江戸期の人形師の写真集を手に取り、研究を重ねた。
33歳のとき、取引先の人形店主から「三つ折れ人形」作りを勧められた。畳文化から生まれた日本独特の人形といわれ、腰とひざ、足首が折れて正座できるのが特徴だ。古い文献を調べ、技法を習得した。「より人間に近いため、江戸期の裕福な武家や商家の子女からもてはやされた」と野崎さん。しかし、明治期以降は西洋人形の人気に押され、いつしか世間から忘れられていったという。
オープン展に展示されるのは、野崎さんの創作した「市松三つ折れ人形」(高さ25~85センチ)▽「市松人形」(同15~55センチ)の10点と、野崎さんが所蔵する貴重な江戸期の「享保雛(びな)」▽「御所人形」▽「古今雛」の10点の計20点。期間は3月3日までで、入場無料。野崎さんは「今後も四季ごとに定期的に作品展を開催したい」と話す
草加市神明1の人形師、野崎芳寿さん(60)が新築した自宅にギャラリー「創心」を設け、22日からオープン展を開く。野崎さんは江戸中期に生まれた「三つ折れ人形」の伝統技法を引き継ぐ作家。温かみのある作風で人気が高い。野崎さんは「江戸から現代に至る人形の歴史に触れ、来場者に日本の伝統文化を再認識してもらえれば」と話している。
野崎さんが人形の世界へ入ったのは15歳。父親の芳四郎さん(故人)は人形の土台を作る生地師だった。「家業を引き継ぐのが当然」と1年間修業。その後、見識を広げるため東京都内の有名な人形師に弟子入りした。そこで人形作りに魅了され、「作家として個性を身に着けるには、独学で感性を磨くしかない」と人間国宝の作品を見て回ったり、江戸期の人形師の写真集を手に取り、研究を重ねた。
33歳のとき、取引先の人形店主から「三つ折れ人形」作りを勧められた。畳文化から生まれた日本独特の人形といわれ、腰とひざ、足首が折れて正座できるのが特徴だ。古い文献を調べ、技法を習得した。「より人間に近いため、江戸期の裕福な武家や商家の子女からもてはやされた」と野崎さん。しかし、明治期以降は西洋人形の人気に押され、いつしか世間から忘れられていったという。
オープン展に展示されるのは、野崎さんの創作した「市松三つ折れ人形」(高さ25~85センチ)▽「市松人形」(同15~55センチ)の10点と、野崎さんが所蔵する貴重な江戸期の「享保雛(びな)」▽「御所人形」▽「古今雛」の10点の計20点。期間は3月3日までで、入場無料。野崎さんは「今後も四季ごとに定期的に作品展を開催したい」と話す
PR
●この記事にコメントする
忍者ブログ [PR]