category: 医学
DATE : 2008/12/26 (Fri)
DATE : 2008/12/26 (Fri)
ベロ毒素をつくる病原性大腸菌のひとつで、食中毒として集団発生しうる。O(オー)は箘の特性を示すドイツ語(Ohen)の頭文字。大腸菌は箘体の抗原抗体反応の違いから173種類に分類されるが、157番目に見つかったことから、この名前がある。O-157の感染報告は例年5月ごろから増える。国立感染症研究所の感染症発生動向調査によれば2002年度の患者数は751人。2001年度の4200人から大幅に減少している。この箘はもともと牛の腸内にいるため、生牛肉からの感染の危険性は以前から指摘されていたが、この間発生した症例の分析から、肉だけでなく野菜も含めた生ものすべてに汚染の可能性があると考えられている。
右下腹部の腹痛と下痢が特徴だが、出血性の下痢をともなうようなケースでは重症化が懸念される。とりわけ、幼児や老人などの場合、溶血性尿毒症症候群(HUS)という重い合併症を起こすと大変危険である。近年アメリカで、子供が病原性大腸菌O-157感染症にかかったとき抗菌剤を使うと、かえって病状を悪化させるという報告があった。日本ではO-157感染症の抗菌剤治療については賛否両論がある。厚生労働省の治療マニュアルでは主治医の判断に任されているが、改めて論議になりそうだ。
右下腹部の腹痛と下痢が特徴だが、出血性の下痢をともなうようなケースでは重症化が懸念される。とりわけ、幼児や老人などの場合、溶血性尿毒症症候群(HUS)という重い合併症を起こすと大変危険である。近年アメリカで、子供が病原性大腸菌O-157感染症にかかったとき抗菌剤を使うと、かえって病状を悪化させるという報告があった。日本ではO-157感染症の抗菌剤治療については賛否両論がある。厚生労働省の治療マニュアルでは主治医の判断に任されているが、改めて論議になりそうだ。
PR
忍者ブログ [PR]